ANA機(B767-300)パネル落下について思うこと
お疲れ様です。ライラックです。
9月7日に中国厦門発成田着のNH936便が茨城県稲敷市の上空で外板パネルを落下させたニュースを見ていて思ったことを書いてみたいと思います。
まずどんなパネルを落としたかというと
FRP製(強化プラスチック)
長い辺60センチ
短い辺30センチ
横147センチ
台形状の板で翼の付け根付近、脱出用スライドが収納されているパネルです。こんなパネルです↓
http://www.aviationwire.jp/wp-content/uploads/2017/09/170928_767_panel_ana_01.jpg
もちろん普段の運航では絶対に開かないパネルなのですが、不時着及び着水、緊急着陸などの必要と判断された時に機体中央の窓を機内から手前に外すと同時に脱落したパネルが開き脱出用スライドが展開されます。
このパネルなんですが落下させた翌日8日にも同じ機体同じ箇所のパネルを落下させてるみたいです。ちなみにどこに落としたか不明らしいです。
落下させた原因は窒素が漏れてパネルを押し出し外れたみたいです。この窒素なのですが脱出用スライドを膨らますのにも使います。
ここで疑問が生じます、7日に落として翌日も落下させてるって、しっかりとした原因を掴んでいたのでしょうか。原因を掴んでいて修理もしたけどまた落下してしまったのか、構造上の欠陥なのか、はわかりませんがもし原因が分からずに飛ばしていたら人的ミスの可能性もあります。
このパネルが外れたら落下するだけでなく、もしかすると最悪墜落する危険もあるわけです。どういうことかというとパネルの中には脱出用エスケープスライドが収納されています。このスライドが上空で膨らまないまでも展開してしまったら揚力が失われて最悪な事態も想定されます。
結構怖いです。
先日もKLMオランダ航空の大きいパネルが落下して車に当たるという事案もありました。
飛行機部品不時落下は人命に関わるので0にはできないかと思いますが、0に近づけてくれるよう整備員の方々には頑張って欲しいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。