ライラックの素敵な旅行と飛行機と

40代2児のパパである飛行機大好き陸マイラー2年目の旅行記、飛行機ネタ、マイル関係の備忘録ゆるゆるブログです。

【飛行機ネタ】窓から見える翼の話

お疲れ様です。ライラックです。

 

さてみなさん、飛行機の翼が見える座席に座ったことありますか?

航空会社の上級会員であれば優先的に足元が広い非常口座席に座ったことがあるんではなかろうかと思います。非常口座席でなくても飛行機の主翼が見える席に座ったことありますよね。

まだ飛行機なんか乗ったことない!!なんて人も、今後乗ることがあれば翼を観察してみてください。

陸マイラーの方なら飛行機たくさん乗ってますかね⁈

 

今回は飛行機の翼、乗客から見える動翼の話をしてみたいと思います。

 

INDEX

 

 

飛行機の翼とは

当たり前の話ですが飛行機は翼がないと空は飛べません。両側に一枚づつの主翼と呼ばれているものと、後ろにある水平尾翼ホリゾンタル)垂直尾翼(バーチカル)があります。後ろにある翼は乗客からは見えないです。

 

当然、どの翼が欠落してもかなりの確率で墜落します。ただ昔イスラエル空軍のF-15戦闘機だけは片方の主翼がもげた状態で帰還したこともあります。パイロットは着陸するまで気付かなかったそうですよ。片方の主翼がもげて着陸した戦闘機は後にも先にもF15だけだと思います。

 

アメリカ空軍のF-15イーグル戦闘機です。

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飛行機の飛ぶ仕組みを一部紹介すると、

翼は揚力を発生させる場所で飛行中は翼の下が高圧の空気、上が低圧の空気なので翼の下から上へ持ち上がる空気力で飛行機を持ち上げています。水は高い方から低い方へ流れますよね、これと一緒です。

翼の下側を押す力のほうが上側よりも強いから浮くことができます。

 

 

動翼

翼の周りの空気の流れが早ければ早いほど揚力は増します。しかし、翼があるだけでは離陸するときや旋回することは出来ません。

滑走路が1万メートルぐらいあれば離陸は出来ると思いますが・・・。

 

飛行機の旋回や離陸を手伝う装置が翼に付いていてこの装置のことを動翼と呼びます。

窓から翼を見るとチョコチョコ動いているやつです。

 

動翼の種類

窓から見える主翼はB767です。最近はB787が主流になりつつあるのですがまだまだ現役です。

私はB767が好きなのでこの飛行機の主翼で動翼の説明をしたいと思います。

 

 

アウトボードエルロン(茶丸)

アウトボードエルロンは旋回するときに使用します。左に旋回するときは右翼のエルロンが下がって左翼のエルロンが上がります。右に旋回するときは左旋回時とは逆になります。ただこのエルロンはフラップが下がった状態でないと作動しません、なぜなら高速で飛行しているとき使用すると、翼の端の方の先端がねじれ逆向きの作用が働いてしまうからです。つまり、左に旋回しようとすると右に旋回してしまうことになります。

 

インボードエルロン(赤丸)

フラップが上がっていようが下がっていようがインボードエルロンは作動します。旋回するときなどの横方向の動きに使用しますが、水平(レベル)飛行中はほとんど動きません。旋回時や着陸時などチョコチョコ動いているのを見たことあるのではないかと思います。

高速時、インボードエルロンだけでは旋回力が足らないので翼上面の緑丸のフライトスポイラーが補助してくれます。

フライトスポイラーは上方向に上がるだけです。

 

フラップ(青丸)

先程から文中に出てきていますが、フラップは高揚力装置と呼ばれ翼の後縁側が下側に滑り落ちる感じで作動します。下の写真はフラップを下げている状態です。翼の面積を広げて揚力をアップさせ低速でも揚力が減少しないようにしています。

機速によって角度が変わります。

主に離陸及び着陸時に使用します。

 

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スラット(紫丸)

スラットは翼の前縁に取り付けられていてフラップと連動しています。フラップが作動すると同時に翼の前の方にせり出し翼の面積を広げて揚力をアップします。

言うなれば前方フラップですかね?こんな言い方はしないんですが・・・。

 

スピードブレーキ(フライトスポイラー)(緑丸)

翼後方上面に取り付けられている動翼です。主に減速するために使います。フライトスポイラーとしても作動しエルロンの動きを補助します。

降下するとき巡航速度のまま降下してしまうと速度が出すぎて危険なので、スピードブレーキを上げて空気抵抗を増して減速します。スピードブレーキが上がるときの風切り音が機内でも聞こえるます。

これを使用し始めたらこれから降下が始まるんだなと感じることができます。

 

グランドスポイラー(黄丸)

グランドスポイラーは着陸したあと使用します。正確には主脚が接地したら開くことができ、これが作動したと同時にスピードブレーキもフルアップしグランドスポイラーとしての役割をします。

着陸するときはオートスポイラーと呼ばれるシステムによってパイロットが操作することなく接地したら自動的に作動するよう設計されています。 

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わかりやすくするため同じ写真を載せさせてもらいましたm(_ _)m

 

 

最後に

主翼の動翼だけでなく水平尾翼及び垂直尾翼の動翼もあるのですが、乗客からは見えないので割愛させていただきました。ちなみに垂直尾翼には方向蛇(ラダー)、水平尾翼には昇降蛇(エレベーター)及びスタビライザーがあります。

 

 

以上、乗客から見える動翼の話でした。 

 

私の勉強にもなるので、もし訂正、追加等ご意見がございましたら遠慮せずコメントしてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。